最近、あまり書く機会がなかった映画のレビューを勝手に再開します!
つぐない [Atonement](2007)
出演:キーラ・ナイトレイ,ジェームズ・マカヴォイ
戦争が続く1930年代のイギリス。官僚の娘のセシーリアと一緒に
育った使用人の息子・ロビー。彼らは次第に恋に落ちていく・・・
しかし、セシーリアの妹のブライオニーのついた小さな嘘に
よって彼らの運命が大きく左右されることになる・・・
久しぶりに観たイギリス映画。
イギリス映画は歴史や伝統を強く感じる作品が
多い気がするけれどこの映画もその映画のひとつだと思う。
アメリカ映画に多い汚いスラングも少ない(笑)
この頃のイギリスが階級社会であるということを忘れては観れない。
作品描写としては、バンテージ・ポイントに似た映像テクニックを
使っていて面白い。ひとつのものを違う視点から映し出すという描写だ。
バンテージ・ポイントは個人的には好きになれなかったけれど
作品をよく明確に表現するためにそういう描写をしているから
おもしろいと思った。
時代背景とキャラクターとキャストなどがほぼ完全に協調している作品。
大人になったブラウニーのキャストだけは気になるところだった・・・
そして、個人的に注目した点としては役者のジェームズ・マカヴォイ。
スコットランド出身の役者だ。
ずっと前に予告編を観たときから気になっていたけれど
観ていて、気持ちが良いぐらい役と演技が合っていて良かった。
決しておもしろいって笑って観る映画ではないけれど
この時代の裏側に迫れば迫るほど、より深みを感じさせる映画。