ある役者についての記事を読んだ。
役者志望はみんな不幸でいる必要はないと。
それは、本当に正解だと思う。
仕事をひとつ取るまでの間、みんなやっきになる。
そして、仕事をもらえない人たちは
本当に自分が惨めな気持ちになる。
でも、役者にとって仕事をもらえるかどうか
が成功ではなくて、その苦しい行程を楽しめるかどうか
役者にとっての成功なんだと言っていた。
確かにそうだ。
日本にいるとき僕は焦っていた。
仕事を絶対取る！
事務所を見つける！
２０歳までには成功する！
そんな短絡的な結果が訪れることもなく。
人はみんな比べたがる。周りの人が少し
自分よりも何かで勝っているとけなしたくなる。
逆に劣っているともっとけなしたくなる。
そうすれば、自分の方がすごい。ということを実感できるから。
でも、そういうことじゃないんだと気づいた。
横の仲間をけなして、潰し合ったところで意味はない。
仲間って、そのひとつ上のレベルに行くための
アイデアを出し合って、お互いに良い方向に向かうものなんじゃないかと。
自分のペースでいい。その行程を楽しんでいる間は
時間の無駄なんてない。
というか時間の無駄なんてないんだと思う。
どんなつまらない時間だって、生きた時間に自分で
変えればいいだけのことなんだから。
みんな焦る。
人はみんな。
僕も焦った。
でも、それはただ、準備ができていないだけだと
気づいた。次に起こることを想定して今、やるべきことをやる。
口で言うほど簡単じゃないけれどもやってみようと思う。
きっと、そのすべての歯車がうまく噛み合って回り始める
が来るんだと信じたい。それが、５年後１０年後になってもいい。
どこまで行けるかわからない。
だからこそ行けるところまで行こう。
そう心に決めました。
