ロスト・イン・トランスレーション[Lost in Translation](2003年)
外国から東京にCM撮影のためにやってきたある男と
夫の付き添いで東京にやってきた女。
二人は全然別々の用事で日本に来て
同じ高級ビジネスホテルに泊まっている。
二人は文化の違う生活に戸惑いを隠せないでいる・・・
なのとも言い難いこの映画・・・
言葉の違いや文化の違いを表しているけれど
ときとして、日本文化のやり過ぎているところを
さらに誇張して表現している。そして、日本人にとって区別のつきにくい
「L」の「R」によってさらに主人公達はジャパニーズ・イングリッシュの理解に苦しむ。この映画を観る少し前に「スパングリッシュ」という映画を観て、結構おもしろかったし、共感できるところもあった。
でも、この映画の主人公達には日本語を学ぼうとする気がまるでない。
確かに日本文化で他国の国の人にとっては馬鹿馬鹿しかったり、非常識なところはあるかもしれない。でも、まず日本に留まっている以上はそれに直面するのは当たり前。他国に行くならそれなりに腹を決めていくべきだと思ってしまった。
映画のテンポ的にはゆっくり過ぎだと感じた。
これが大人の映画でゆっくりさせることによって虚しさを表現していると言われたらそれまでだけれども、主人公達が飽きている場面が多くて、飽きている人を見るほどつまらないものはないとも感じた・・・
この映画では文化の違いはハンデキャップとして表現しているけれど
それを楽しむかどうかの問題だと思う。