色々あったけれど無事に目的地に到着した。これからはもう過去をとことんミスタードリラーみたいに掘り下げて行く必要はなくなった(少しマニアックかも 笑)では、これまでの経緯について・・・
アメリカに戻ってからのこれからの数年間は特に「学ぶ」ことを中心に時間を費やすことになると思う。今までは例えば色々な仕事を経験して糧にしたいと思ってやってきた。これからは今まで蓄えてきたものを「役者」という仕事にぶつけたい。素晴らしい役者は世界に山ほどいる。今の自分と同じようにそれを志しているものは無限にいる。だから今年はラッキーの一歩ではなくて、着実な一歩を踏み出せるようになりたい。もちろん、演じている上ではリスクを取らなければ、当たり障りのない役者で終わってしまうけれど。
まずは学校に行くことにした。もちろんアメリカに住む権利を持っていない自分にとっては学生であることがアメリカ滞在の命綱になる。これから完全に移住する可能性も高いので、それらの問題もこれから解決していこう。
アメリカに到着してから数日後に簡単なテストを受けるために学校に向かった。フリーウェイは2007年にほぼ毎日使っていた道筋とちょっと似ていたので少し懐かしい。なんか変にアウェーな感じがや外国に来ているんだという感じはもうあまりしなくなってきているのかもしれない。もちろん、アフリカやペルー辺りにでも、行けばまた度肝を抜かれる体験をすると思うけれど(笑)
数日後、もう一度クラスを選ぶために学校に向かった。学校はカレッジという日本でいう短大みたいな場所だ。高校からいきなり大学に行くと授業についていけないことがあるのでアメリカ人だったらその中間にクッション代わりに行ったりする。そして、自分のような外国人達も多い。言わば海外移住の関所的存在かな。少なくても、アメリカに限っては。学費が大学と比べて安いのも魅力のひとつ。
とりあえず、頭の中で決まったクラスを選ぼうとする。結果は・・・
ほぼ全滅・・・
ドアホ!!って一体誰に突っ込めばいい?!・・・
どうしてこんなことに・・・どうやらインフルエンザの本当の力がここで発揮されたみたいだ(泣)クラスを選ぶのが遅すぎて定員が埋まってしまっていた。半年後まで本当にやりたいことをせずに待つのか?..大学に行ったことがなかったので取得単位などについても初めて知った。とにかく知識不足だった。ただ、このまま泣き寝入りなんて嫌だった。そして、決めた!!夜間にしよう!!まだ、取りたいクラスの夜のクラスが残っていないかやってみることにした。空いていた(笑)だからある遅いクラスでは9時過ぎまで勉強することになった。でも、まだ、取りたいクラスがすべて取れていなかった。どうにか勉強したいことを勉強できないかと思い、資料を穴が開くほど見尽くした。もう今この資料は古地図みたいな感じで周辺にいい味が出たけれど、その代償としていい方法が見つかった。それは最初のクラスに飛び込みで行き、先生から許可が降りれば、そのクラスに加わることができるということだった。この作戦に決めた!!この一部の可能性を200%利用してみることにした。作戦実行のXデーを待つことにした。
ここで普通の生活について。自分の車の状態は良好だ。そして、保険もある。もう素直に車に乗せてもらいたいところだったけれど、そうタグの期限切れだ!!ナンバープレートに張るシールで1,2年に一回更新しなければいけない。DMV(更新所みたいなとこ)に行き、更新をしようとすぐに試みた。しかし・・・
おばさん「あなたの車は疑われているわね。保険の紙をココにFAXして、3営業日後にココに取りに来て頂戴!」
僕「他に方法はありませんか?」
おばさん「ありません」
車を疑いたいのはこっちの方だ!どうやら更新してこなかったのが引っかかったらしい。
魂の籠もった接客を受け、更新料の約60$を払い、僕はまた今度戻ってくることにしました。
無念とだけ言っておきましょう。
・・・
ただし、車がこの時期一番必要だった。学校のゴダゴダを修正するために必要だった。乗り物はない。
さぁどうする・・・友人たちにはもう何度かお世話になったのでこれ以上は頼めない。ただ、僕にはいつももう一人のいい友達がいる。そうだ。彼に頼もう!!
元気だった、電車君??そう予期しなかった電車生活が帰ってきた(笑)
ははは。こんなのは苦じゃない(笑)1時間以上の電車の旅なんて♪
つまらない行程は抜きにして、クラスを追加できたかどうか??
結果はすべてのクラスで成功した!!これは本当にタイムリーな出来事。4クラスぐらいのクラスを変更してすべて本当にやりたいことのクラスをついに取れることができた。
これからは演技、映像、音楽について勉強していきます。英語については学校ではひとまずは取らないという方向で個人でやることに。それにしてもこんなに好きなことばかりを勉強していいのか??
今まで、本当にやりたいことから一番離れたところにいたので、戸惑いがないとは言えません。思えば、役者の勉強を始めてからもこれだけ時間を割いて集中して勉強したことはなかった。できなかった。環境のせいにはしたくないけれど、そういう環境を選んだのも自分だったと思う。2008年に支払った分がここで少し返ってきたのだからこの環境を棒に振ることだけはしたくない。ただ、今はやることをやるだけだ。4年以上越しに回ってきた何の変哲もないチャンス。自分にとっては重い。
そんなことを言っておいて、反面、学校はインドアだからこれからアウトドアのフィールドに出ていく必要もある。クラスでこんなことがありました、wow!(わお)なんてずっと書いても見ている人にとって面白くないと思うし、そして、自分自身が楽しめない。だからもちろんオーディションにも行こうと思うし、小さな仕事を見つけて行こうと思う。まずはアメリカで役者としての最初の仕事をしよう。
年に数えるほどしか雨の降らないロサンゼルス。最近は異様なほどに雨がよく降っている。本当に何が起きるか予測できない。自分にとっても同じことが言える。人生で雨でスリップしたり、雲行きが読めないことなんてざらにある。
ただ、普段は荒地のように死にかけているフリーウェイの景色も雨の降った後はやけに青々しくなっている。きっとそういうことだと思う。どういうことだろうか(笑)
形を変えつつも9年目を迎えたあくなき挑戦はこれからも続く。
続く・・・