明日は、これから参加する映画のためのトレーニング。
実は、以前ブログでちょこっと書いた共作を作った知り合いのプロデューサーが
また一緒に映画を作りたいということで、LAに帰ってきた。
そのことが、作り続けることがいかに大事かと教えてくれているみたいだ。
彼は、脚本をアメリカ入国前に書き終えていた。
けれど、メインの役者の問題や現実的な撮影の問題で、なかなかこのスクリプトでは、事がうまく運ばないんじゃないかということになった。彼も自分も心にあった考えは、同じだった。
「全部捨ててみようか?」
これは、確か自分が人生で初めて書いた長編の脚本に起こった現象だ(笑)
監督とかにとって、撮影したシーンとかは、絶対に映像に使いたいって気持ちが強かったりする。でも、ストーリー的には、その一部をばっさり切った方が、より意味が通ることなんてよくある話。まあ、それとこのシチュエーションが似ているかどうかは、別として(苦笑)
ときには、すべてを捨ててから始まることも事実だと思う。だから、どうせ、また、一緒に作るんだったら一緒に書かんっ?ていうまるで、お酒の席で悪酔いしたときのようなノリで、笑いながら「じゃあやろうか(笑)」ということになった。こうやって、笑いながらもやりたいことに真剣に打ち込めるほど嬉しいことはないと思った。だから作ることは、やめられない。
彼が、ここに来た理由としては、彼の映画会社の作品を潤わすという理由以外だけじゃなかった。彼は、イギリス人でありながら世界から見たアジアの文化、特に日本の文化を世界に表現していきたいという気持ちを持っていた。普段、自分が日本人として、何かを日本に還元できていると感じることがどれほどあるだろう?日本人でもない彼がそういう気持ちを持っているということを知ったときに、心のどこかが熱くなった。どこにいても忘れないものがあるとも思った。自分がどこから来て、世界で何を表現していきたいかという大きなことが突然、具体的になってきたような気がした。
明日は、トレーニングに参加する。多くの面で磨ける部分は、磨いていこうと思う。
どういうことか、もう一度、別の長編の脚本を書くことになりそうだ。
とりあえず早く気温が下がってくれることだけは願いたい(笑)